2つの投資法
成長株(グロース株)とは
「Growth(グロース)」とは日本語で「成長」を意味する。
株式市場においてはこれからの成長が期待できる銘柄を「成長株(グロース株)」と言う。
具体的には、経常利益が年々増加していたり、需要が高いサービスを提供していたりする企業など。+
グロース株に注目しつつ銘柄を選ぶ投資法は「グロース株投資」と言う。
高く買って、さらに高く売る
割安株(バリュー株)
「Value(バリュー)」とは日本語で「価値」を意味する。
株式市場においては現段階の株価が、業績や企業価値の割に安い銘柄を「割安株(バリュー株)」と言う。
具体的には、すでに成長期を経て安定している大企業がバリュー株とみなされる傾向が多い。
グロース株と同様、バリュー株に注目しつつ銘柄を選ぶ投資法は「バリュー株投資」と言う。
安く買って、高く売る
株価=PER(株価収益率)× EPS(1株あたりの利益)
PER(株価収益率)=株価÷EPS(1株あたりの利益)
PER(ピーイーアール)は「Price Earnings Ratio」の略称で、「株価が企業の利益と比べて割高か、割安か」を判断するための指標。
日本語では株価収益率と訳されます。
企業の株価をEPS(1株あたりの利益)で割って求める。単位は「倍」
PER(株価収益率)=株価÷EPS(1株あたりの利益)
PER(株価収益率)の算出例
企業の株価が3000円、EPSが200円の場合、PERは15倍。
PERが高いとどうなる?
一般的に PERの数字が大きいほど、利益に比べて株価が割高 であり、 小さいほど割安 と判断される。
利益成長の高い企業の場合、市場の期待が株価に反映され、PERの数字が大きくなる傾向にある。
EPS(1株あたりの利益)=税引き後利益÷発行済株式総数
EPSは「Earnings Per Share」の略語で、「1株当たり純利益」
単位は円
計算式は
EPS(1株あたりの利益)=税引き後利益÷発行済株式総数
EPS(1株あたりの利益)の算出例
【X社】
発行済株式数:10万株
当期純利益(1億円)÷発行済株式総数(10万株)=1,000円
【Y社】
発行済株式数:10万株
当期純利益(1億円)÷発行済株式総数( 5万株)=2,000円
このケースでは発行済株式数が少ないY社の方が、1株当たりの利益が高いと言える
EPS(1株あたりの利益)が変動する要因
| 要因 | EPS(1株当たり純利益) |
| 利益が増加する | 増加する |
| 利益が減少する | 減少する |
| 発行済株式数が増加する | 減少する |
| 発行済株式数が減少する | 増加する |
必ずしもEPSの増加=利益の増加ではない
PBR(株価純資産倍率)とは
PBR(Price Book-Value Ratio)は「株価純資産倍率」と訳され、株価が1株あたり純資産の何倍にあたるかを示す。
株価が割高なのか、割安なのか、市場での評価の高さや経営状況、成長性を見定め、投資の判断材料に用いられる。
PBRを求めるには、企業の株価をBPS(1株当たり純資産)で割って求める。単位は「倍」
PBR(株価純資産倍率)=株価÷BPS(1株当たりの純資産)
BPS(1株当たりの純資産)=純資産÷発行済株式総数
BPS(1株当たりの純資産)=純資産÷発行済株式総数
PER(株価収益率)との違い
PBRが「企業の資産価値」を評価の基準とするのに対し、PERは「企業の収益性」を基準とします。
PBR(株価純資産倍率)の計算例
【X社】
株価:2,000円 / 発行済株式総数:1万株 / 純資産:2,500万円 / 株価:10万円
上記の計算式に当てはめると、
BPS(1株当たりの純資産)は、純資産 2500万円÷ 発行済株式数 1万株 =2,500円
X社のPBR(株価純資産倍率)は、株価 2,000円÷BPS(1株当たりの純資産) 2,500円=0.8倍
と算出できます。
PBR(株価純資産倍率)の目安とは
一般的に、 PBRの値が高いほど割高 (株価が純資産に対して高く評価されている)ことを表し、 PBRが低いほど割安 (株価が純資産に対して低く評価されている)ことを示す。
しかし、ベンチャー企業など設立間もない企業は純資産が少ないため、PBRが高くなる傾向にあり、「PBRが高い=株価が割高」とすべて判断できるものではないため、注意が必要。
ROE(自己資本利益率)とは=税引き後利益÷自己資本(純資産)×100
ROE(Return on Equity)は、自己資本利益率のことを指します。
「株主が拠出した自己資本を活用して、企業がどれだけ効率よく利益をあげているか」、つまり株主側からは投資効率を測る指標といえます。
ROEの数値が高いほど投資家にとって魅力的にうつり、「株主資本利益率」ともいわれます。
具体的には企業の純利益を自己資本で割って算出します。単位は「%」
ROE(自己資本利益率:%)=税引き後利益÷自己資本(純資産)×100
ROE(自己資本利益率)でわかること
基本的にROEの数値が高いほど「 資本を効率よく用いて利益を生み出す、経営効率の良い会社 」と評価されます。
一方、ROEの数値が低い場合は「経営効率が悪い」と見なされ、投資家からの資金調達が難しくなる傾向にあります。
ROE(自己資本利益率)の計算例
X社 自己資本:40億円、当期純利益:4億円
Y社 自己資本:100億円、当期純利益:2億円
それぞれのROEは以下の通り
X社 ROE=4億円÷40億円×100=10%
Y社 ROE=2億円÷100億円×100=2%
Y社は倍以上の自己資本を有しますが、ROEで比較するとX社の方が「経営効率が良い」と言える。
ROA(純資産利益率)とは
ROEに似た指標として「ROA(Return On Asset):純資産利益率」が挙げられます。
ROEは「自己資本」に対する利益率を表すのに対し、ROAは「総資産(自己資本+他人資本)」に対しての利益率を表すという違いがあります。単位は「%」
ROE(自己資本利益率:%)=税引き後利益÷自己資本(純資産)×100
ROA(純資産利益率:%)=税引き後利益÷総資産×100
ROAは自己資本だけでなく他人資本、つまり金融機関から借り入れた負債なども含めた、企業が保有する「すべての資産」をどれだけ効率的に活用しているかを示す指標といえます。
新高値ブレイク投資をざっくり
株価の上昇に勢い(モメンタム)がある銘柄を買って上値を追う「モメンタム投資」 で知られる米投資家ウィリアム・オニール氏が提唱した投資法です。
年初来高値や昨年来高値を更新して「新高値」をつけた株をその時点で買って、さらに勢いにのって上昇したところで売るのが、この投資法の基本です。
投資対象の目安
過去52週間の高値と比較して新高値をブレイクしていることが条伴。
新高値をつけている理由(大ヒット商品・大人気サービス・新経営陣による改革など)を分析して、さらなる株価上昇が見込めそうであれば買い。
買いどきの目安
PER(株価収益率) 10~30倍台(赤字から黒字転換した場合はこの限りではない)。
PER(株価収益率)=株価÷EPS(1株あたりの利益)
EPS(1株あたりの利益)=税引き後利益÷発行済株式総数
PBR(株価純資産倍率)の基準は設けない。
PBR(株価純資産倍率)=株価÷BPS(1株当たりの純資産)
BPS(1株当たりの純資産)=純資産÷発行済株式総数
売りどきの目安
株価2倍、PER50倍、半年~2年程度
新高値ブレイク投資のやり方
新高値ブレイク投資は、「新高値」をつけた株を買い、さらに高値で売却する投資法。
株価チャートの「高値」や「安値」を突き抜けて、値上がり(値下がり)することを「ブレイクアウト」という。
ブレイクアウト後には株価が大きく上昇(下落)するケースが多く、株価が大きく上昇するタイミングを狙って売買する。
その1
年初来高値や昨年来高値を更新した「新高値」の銘柄を証券会社や株式情報サイトでスクリーニング(選別)して絞り込む
その2
スクリーニングした新高値銘柄のなかから、「株高の初動」に入っていそうな銘柄を説明資料などからピックアップ
その3
絞り込んだ会社に好調な売れ行きが期待できる有力商品・サービスがあれば、 実体験してチェックする
その4
業績&技価の向上が最も期待できる銘柄に投資する
その5
株価の上昇が続く間は持ち続け、場合によっては買い増しする
株価が上昇せず、買値から8%下がったら損切りする
スクリーニング(Screening)とは
多数の対象の中から、特定の条件や基準に基づいて「ふるい分け」、有用なものや目的のものを効率的に抽出(選別・絞り込み)するプロセスのこと。
医療、ビジネス、情報通信など幅広い分野で「精査」「選抜」の手段として利用される。
銘柄のスクリーニングが重要
財務諸表や各数値を判断しながら、目星をつける
他人の意見や信用ならないので裏付けをとること
SNSは信用しない
